1952年

1952年のできごと
  • 1月

  • 3月

    • 03日(月)  ルーシー初登場(登場人物の初登場)

      「ルーシーは私の意地悪で皮肉屋な部分から生まれたキャラクターです。私にとって、それは良くない部分ですが、ルーシーは素敵なはけ口になりました。 登場人物たちはそれぞれ弱点を持っていますが、ルーシーの弱点はシュローダーですね」
      ルーシーについて・・チャールズ・M・シュルツ

      ルーシー・ヴァン・ペルト(時々ルシールと呼ばれることもありますが・・)はピーナッツの原作コミック、そしてアニメーションの主要な登場人物のひとりです。スヌーピー、チャーリー・ブラウンに継ぐ登場人物と言っていいでしょう。

      ルーシーは,最初は,チャーリー・ブラウンや他の子ども達よりも小さい子として紹介されました。1952年3月3日にコミックに初登場したときには、まん丸のお目々の赤ちゃんでした。小さい頃のルーシーはものすごい大声を持つ,気分屋さんでした。
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      すぐにシュルツさんは、ルーシーのお目々はまん丸の赤ちゃんとして描くことをやめて、他のチャーリー・ブラウンやパティ・バイオレットたちと同じくらいの年齢まで急激に成長させることにしたのです。 同時に、ルーシーは横柄で、ガミガミ屋で、わがままな女の子になっていくのです。そう、みなさんがよく知っている「意地悪ルーシー」になっていったのです。しかし,シュローダーへの報われない片思いをはじめ,50年間の間にはスパイクのために看病に勤しんだり,チャーリーブラウンの入院の際には取り乱したりと意外な一面を見せることも数多くありました。


      『ルーシーの5セントの精神分析ブース』もおなじみのシーンです。彼女はプロの医師のように,(数え切れない心配を抱えるチャーリー・ブラウンのような患者のために)時間と洗練された知識を使って働いています。
      彼女はアドバイスに手心を加えません。それどころか患者は率直な批判を受け入れるべきだと信じています。激職のために初めの頃には時々ブースをお休みにすることもありました。
      シュルツさんは長女のメレディスさんを小さい頃に「Fussbudget(ガミガミ屋)」と呼んでいたんだそうです。そこからルーシーもそう呼ぶようになったそうです。

      ルーシーの衣装

      ルーシーはずっと白黒のサドルシューズと袖が膨らんで、大きなリボンがついたおしゃれなドレス(?)(アニメでは青色でした)を着て、登場していました。 でも、1980年に長袖シャツとズボンで登場するようになり、おなじみのリボンのドレスを着るのは、シュローダーのピアノに寄りかかる時だけとなり、そして、1990年代には、ドレス姿で登場することはなくなっていったのです(ただし、アニメ作品では、ずっとドレス姿で登場していました)。登

      ルーシーにはおなじみのシーンがいっぱい

      ルーシーは、「シュローダーのピアノに寄り添う」「心理相談ブース」など、ピーナッツのおなじみのシーンがたくさん描かれたキャラクターでもあります。そして、ルーシーの一番のおなじみのシーンと言えば、「チャーリー・ブラウンがフットボールを蹴ろうとしている時に、それを引っ込める」というフットボール・ギャグでしょう。 フットボール・ギャグが初めて登場するのは1952年11月16日です。実はそれより前にバイオレットが同じようなことをしているのですが、ルーシーにバトンタッチしました。詳しくは「チャーリーブラウンとルーシーのフットボールギャグのシリーズはどのくらいありますか?」のページをご覧ください。 ただし、TVアニメスペシャル「 It's Your First Kiss, Charlie Brown(ファーストキスだよ、チャーリー・ブラウン)」の中で、このルーシーのフットボール・ギャグが非難の的になったことがあります(今時の表現で言えば、炎上したということですかね)。チャーリー・ブラウンがルーシーのいたずらのために、他のチームメイトから批判されるというシーンが、あまりにもかわいそうすぎるということで、多くの視聴者からクレームが来たのです。そのため、このアニメはその後の放送では、件のシーンがカットされました。ちなみに、ルーシーはフットボールを蹴ることはできないようです。

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      ルーシーのおなじみのシーンはまだまだあります。その一つは、「心理分析ブース」のシーンです。「心理分析 5セント」の看板を掲げ、顧客(主にチャーリー・ブラウン)に散々なアドバイスをするのです。

      そして、忘れてならない、ルーシーのおなじみのシーンと言えば、シュローダーのピアノに寄り添うルーシーの報われない愛の姿です。

      ルーシーはガミガミや気難し屋ですが、反面、ロマンチックな側面を持っているのです。ルーシーはシュローダーにぞっこんなのですが、シュローダーはルーシーのことなんか、気にしていません。 何度も何度もシュローダーやチャーリー・ブラウンに「私ってかわいいでしょ?」と聞いているので、もしかしたらルーシーは自分の容姿に自信がないのかもしれません。もっとも、このルーシーの質問に少しでも遅れたら、痛い目にあいます。 ルーシーはすごいうぬぼれ屋ですが、自分自身が非難される場面になるとめっぽう弱いです。 ある原作コミックで、ライナスが、「ろくでもない姉さんのせいで、ぼくはひどい弟なんだ」言うのですが、このセリフでルーシーは号泣しています。 また、別の原作コミックでは、チャーリー・ブラウンに「キミは完璧じゃないよ」と言われ、(いつもの彼女らしからず)無言でその場を去っています。

      ルーシーの誕生日はいつ?

      ルーシーの誕生日は、はっきりと示されていません。でも50代と60代初期の原作コミックで時々、彼女が牡牛座だということが絵が描かれています。ということは3月~4月がルーシーの誕生日ということになるのでしょう。

      チャーリーブラウンの隠れた才能
      1 漫画を描く
      チャーリー・ブラウンは漫画が大好きで、自身も漫画を描き、その漫画を他の子に見せます。
      こんな様子はシュルツさんの子供時代そのものなのではないでしょうか。
      また,チャーリーブラウンは漫画コレクターでもあり、「独立戦争」や「南北戦争」「第一次世界大戦」のような漫画が好みのようです。

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      2 大工仕事
      彼はなかなか優秀な大工なようです。
      スヌーピーの犬小屋(もちろん見た目より中が広くて複雑だということをご存知ですよね)を建て直したり、時には木の鳥小屋をつくったりしました。

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      3 楽器の演奏
      彼はまたいくつかの楽器の演奏もできます。バイオリンにギター、シュローダーにピアノを初めて教えたのは、なんとチャーリーブラウンなのです。

      4 実はものすごいスポーツマン
      負けてばかりなので気がつかれませんが,彼はものすごい数のスポーツに熱心に取り組んでいます。野球・アメフト・アイスホッケーあたりは毎シーズン必ず行っていますが,他にもテニスにゴルフ,サッカーなどもストリップに登場しています。

      5 ホームランを打ったり,ビー玉で勝ったりしたことがある
      1993年3月30日に、ロイアンから野球の試合でホームランを打ったり、ビー玉遊びに特異な才能を示し、1995年4月11日にビー玉のジョーを打ち負かしたりするような姿もストリップに登場しました。

      pe501002.jpgここからは,様々なチャーリーブラウン情報を集めてみました。

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    • 19日(金)  ライナス初登場(登場人物の初登場)

      ルーシーの弟の赤ちゃんとして登場しましたが,最初の登場では名前は分からないままでした。名前が分かるのは9月22日のストリップになります。

    • 22日(月)  ライナスの名前がわかる(登場人物の初登場)

      ライナスは優しい哲学者で理論派です。
      赤ちゃんとしてコミックに登場した2番目の登場人物ですが,どんどん大きくなっていったルーシーやシュローダーと違いずっと他の子ども達より年下という設定のままでした。
      ライナスは主に意地悪な姉から身を守るために,その天才的な才能を駆使しました。
      多くのうんちく・ことわざを語りました。「人類を愛してる・・・我慢できないのは人間なんだ!」なんて永久保存ものです。
      大人びたライナスですが,彼はいつまでも毛布を抱え,親指をしゃぶり続けています。
      そして,最初の頃,普通に楽しんでいたハロウィーンの祭りの日には,いつのまにか毎年カボチャ畑でカボチャ大王の登場を待つようになりました。
      ライナスの名前はシュルツさんが勤めていたアートインストラクションという学校の友達ライナス・モーラーから取られました。
      シュルツさんが描いたライナスのスケッチを最初に見せた人なのだそうです。 

      収録本: 『PEANUTS:A Golden Celebration』 17b

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