『The Snoopy Festival』(Holt,Rinhart&Winston社)/『The Best Of Snoopy』(イギリス:Houder & Stroughton社)(上記の本からサンデー版をより抜いて出版されたもの)

『The Snoopy Festival』
『The Snoopy Festival』
(画像はソフトカバー版)

 『The Snoopy Festival』は,アメリカで最初のピーナッツのコミック本を発刊したHOLT, RINEHART & WINSTON社から,1974年に発行された本です。大きさは23cm×29cmと大型なハードカバー本です。ページ数も218ページあり,厚さのある本です。 現在はもちろん絶版ですが,1980年にソフトカバー版が発売されたものが,随分と売れ残ってしまったらしく,つい最近まであちこちでソフトカバー版の新本を見つけることができました。私もこの本は2000年頃に新本で入手しました。
 
 現在(2005年7月)でもインターネット古本屋や海外オークションでは,ハードカバー版,ソフトカバー版両方とも簡単に見つけることができます。ちなみに,表紙のデザインはどちらの版も全く同じです。

 内容は1968年~1973年の平日版・日曜版ストリップからスヌーピーが登場するものや関連するお話を集めたものです。平日版は1ページに5本,日曜版は1ページに1本ずつカラーで収録されています。かなりの量のストリップを一挙に読むことができます。

 本の構成からも,,1959年発刊『Peanuts Revisited』1968年発刊『Peanuts Treasury』1970年『Peanuts Classics』に続く,特別編集版ピーナッツコミック本という感じです。Holt, Rinehart & Winston社の初めてのコミックシリーズとは重複しているストリップもありますが,それまで,どの本にも収録されなかったストリップも数多くこの本で拾っています。
 
 下の画像に写っているのは,そんな中の1つで「ライラ(スヌーピーの元の飼い主)が,スヌーピーに会いに来る(ライラはコミック上にはまだ姿を見せません)」というものです(元の飼い主ライラについてのストリップは日本の本には全く収録されなかったので,とても貴重です)。選集なのですが,わりとストーリー物は省略せずに続けて掲載してあります。この本は私が洋書を集め始めた頃に買った本だったので,嬉しくて何回も読み返し,もうボロボロになってしまいました。画像をよく見るとわかると思いますが,私の『The Snoopy Festival』は一つ一つのストリップに日付を書き込んである特別製です(笑)。
 
 『Complete Peanuts』の刊行が進んでいますが,1968年~73年のコミックを全て読めるようになるまでにはまだ数年はかかりそうですから,「全てのストリップを読んでみたい」という人にとっては入手する価値がある本だと思います。

 『The Best Of Snoopy』は,イギリスのHouder & Stroughton社から発刊された本です。未所持なので画像がありません(どなたか下さい~)。詳しくはわかりませんが,上記の『The Snoopy Festival』からサンデー版だけをより抜いて編集した本のようです。ただ,全てではなく最初の10本のサンデー版は省かれているようです。

最終更新日: 2008年8月31日 | パーマリンク |TOPページへ画面上へ

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://charliebrown.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/100

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)