ピーナッツQ&A年表

ルーシーがフットボールを引っ込め・・・ない!(フットボールギャグ#25)

1979年,この年のフットボールギャグは50年間のフットボールギャグの中でも特に異色なものです。ひとつはサンデー版ではなく,「チャーリー・ブラウンの入院さわぎ」という中編ストリップの中の平日版(すなわち4コマもの)の一片としてフットボールギャグが描かれること,そして,なによりもこの年のいつものルーシーらしくなく「フットボールをひっこめ"ない"」のです。

この年チャーリーブラウンは病気になり,入院してしまいます。ルーシーは入院したチャーリーブラウンのことをとても心配し,途中で心配のあまり泣き 出してしまうほどでした。そして,心配をしたあまりルーシーはなんと「もし彼がよくなったら例のフットボールを引っこめない」と誓うのです。そうして, チャーリーブラウンは回復し,「ルーシーがボールをひっこめない」1979年8月2日付のストリップが、この数週にわたる「長編ストーリー」のクライマッ クスとなりました。

チャーリーの入院中の誓いを守るために,ルーシーはボールを引っ込めませんでした・・・しかし、チャーリー・ブラウンは失敗し,代わりに彼女の腕を蹴っ飛ばしてしまったのです!

くわしくは「ピーナッツできごと年表」内をご覧いただきたいのですが,チャーリーの入院~キックオフのストリップは1979年7月3日から8月3日までおよそ1月間にわたる長いストーリーです。普段は続きもののお話でも,平日版とサンデー版は別物としてストーリー上つながりがないのですが,この入院のお話にはサンデー版も「マーシーやペパーミントパティがお見舞いするお話」や「チャーリーブラウンが退院するお話」などが描かれました。

収録本: 『PEANUTS PARADE:Here Comes The April Fool!』『角川スヌーピーブックス65巻』p85

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