スヌーピー初登場(主要な登場人物)
「スヌーピーは可愛くて渋い性格です。 でも彼はとっても強いんです。 勝ったり負けたり、大惨事になったりヒーローになったり、なんでもありです。そして、最後には全てうまくいくのです。 本当に困ったときには、彼は空想の中に逃げ込んでしまいます。そこが私は好きなんです。」
スヌーピーについて・・チャールズ・M・シュルツ
スヌーピーはピーナッツの中のアイコン的存在、もっとも有名なキャラクターです。スヌーピーは、ピーナッツが新聞掲載開始から2日後、1950年10月4日のストリップに初めて登場しました。 シュルツさんは、最初彼を「スニッフィ」と名付けようしていましたが、すでに違う漫画で使われていたので、スヌーピー(きょろきょろとのぞき回るという意 味があります)という名前にしたそうです。 そのスヌーピーという名前は1950年11月10日に初めて明らかになりました。
スヌーピーは初登場からしばらくはセリフもなく,犬の分際を守っていました。しかし,1952年5月27日に初めて吹き出しがつき、何を考えているのか 読者にわかるようになりました。
スヌーピーが初めて野球したのは1952年4月6日のサンデー版のストリップです。このときはまだ普通の子犬のようでしたが、それから5年後の1957年4月12日のストリップでは、スヌーピーはチャーリー・ブラウンの野球チームでショートを初めて務めています。また、1957年6月28日には、チャーリー・ブラウンに立って歩くことを教えてもらいます。そして、あっという間にスヌーピーは立って歩くことが普通になりました。
どんどん人らしくなっていったスヌーピーは、自分を犬と思っていないようです。 こんなお話があります。サリーが動物についてレポートを書く手伝いをスヌーピーに頼むですが、スヌーピーは「僕は動物なんてしらない」と言うのです。また、90年代には幼いリランが犬が飼いたくて、チャーリー・ブラウンのところへスヌーピーを借りにくるというお話が何度も登場するのですが、スヌーピーのことをリランが普通の子犬扱いをするのが、彼には我慢できないようです。あるストリップでリランはスヌー ピーのことを「子犬」と呼びますが、彼は遊んでいた小枝を投げ捨てて、「僕は子犬じゃないよ」と答えています。原作コミックを読んだことがある人なら「スヌーピーは大人である」と認めてくれるのではないでしょうか。
『ピーナッツ』はある意味リアルな人間の心の動きなどをギャグにしているので,犬であって犬でないスヌーピーの存在は,この「ちびっ子たちの漫画」の中 ではかなり奇異なものです。ピーナッツという漫画の中の,もう一つの漫画と考えてもよいくらいです。チャールズ・シュルツは,普段は描けない別の世界のお 話をスヌーピーにいろいろな役をさせることで描けるようになりました。その中でも一番印象深いのは,フライングエースやジョークール,売れない小説を書き続ける小説家スヌーピーでしょう。
『1965年10月10日サンデー版 フライングエースが初登場』
スヌーピーのあれこれ、いろいろ・・・
- デイジーヒル子犬園生まれ。
- 7人の兄弟姉妹がいる。スパイク、ベル、マーブルス、オラフ、アンディとあと2人の姉妹(ア ニメではモリーとローバーという名前がつけられました)。
- デイジー・ヒル子犬園では毎日家族で教会に行き、50匹のビーグル聖歌隊の一員として歌っていた。
- 教会の日曜学校で神の教えに ついて教えていた(本当でしょうか?)。
- エース訓練養成所に通った。
- 好物はルート ビールとピザ。
- ココナッツキャンデーは嫌い。
- 風船をこする音が苦手
- 草むら恐怖症(一種の閉所恐怖症?)
- シャボン玉を壊さず口でキャッチできる。
- 遠くのマシュマロやクッキーを食べる音やバナナをむく音を聞き分ける。
- 不思議の国のアリスのチェシャ猫のようにニヤニヤ笑いだけを残して姿を消すことができる(もうこのあたりの特技はファンタジーですね)。
スヌーピーはいくつものまねしたの?
1951年8月9日に鳥のものまねをして以来、スヌーピーはいくつもののものまねをしました。
詳しくは「ピーナッツQ&A年表」内の「スヌーピーはいくつものまねをしましたか?」をご覧ください。
スヌーピーはチャーリー・ブラウンの犬ではない?!
実は掲載開始してしばらくは、スヌーピーはだれの犬なのかははっきりしませんでした。
チャー リー・ブラウンのベットルームにスヌーピーが現れるストリップもありますが、スヌーピーが飼い主がチャーリー・ブラウンではないと思わせるストリップもた くさんありました。 例えば、1951年2月2日のストリップでは、チャーリー・ブラウンは後ろをついてくるスヌーピーに対して「家に帰れよ」と言っています。
また、他のストリップではスヌーピーがチャーリー・ブラウンではなくパティやシャーミーにリードで連れられて登場しています。 ピーナッツ掲載開始からしばらくの間、スヌーピーは「誰とも遊ぶが誰の犬でもない」ように描かれています。
連載が進むにつれて、スヌーピーは他の子たちよりチャーリー・ブラウンとコンビを組むことが多くなっていきました。 そして、スヌーピーの犬小屋がチャーリーブラウンの家の裏庭にあり、チャーリー・ブラウンがエサをあげていることなどがはっきりしていきました。
最終的には、チャーリー・ブラウンが「砂場でバケツの砂を頭からかけられて、落ち込んでいた時に両親がスヌーピーを買ってきた」と語るお話が描かれ、スヌーピーはチャーリーブラウンの犬だということがはっきりしました。
また、スヌーピーはチャーリー・ブラウンに飼われる前に、ライラという名前の少女に一度飼われていたことが1968年8月の長編ストリップで明らかになりま した。入院し ていたライラがスヌーピーに手紙を書いたことから始まるこのお話は、その後、このお話は映画「Snoopy Come Home(スヌーピーの大冒険)」のもとになりました。
「君は中古の犬を買ったんだよ、チャーリー・ブラウン!」
誕生日はいつ?
1968年8月7日から8月10日までのストリップによれば、スヌーピーの誕生日は8月10日ですが,それよりも前の1951年8月28日のストリップでも誕生日をお祝いをしています。シュルツさんははっきりさせていません。
『1951年8月28日のスヌーピーの誕生日をお祝いするストリップ』
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