スヌーピーの交友関係
チャーリー・ブラウン
参考:「チャーリー・ブラウンとスヌーピーの関係」もご覧ください。
スヌーピーはチャーリー・ブラウンの犬です。スヌーピーはとチャーリー・ブラウンはお互い硬い絆で結ばれているようです。
いろいろ書籍やメディアには、「チャーリー・ブラウンとスヌーピーはいつでも一緒、仲良し!」なんて,いかにもな紹介がされています。確かにそうなのかもしれませんが、果たしてスヌーピーはチャーリー・ブラウンのことが好きなんでしょうか?
スヌーピーは「食事を提供してくれるということ」にしかチャーリー・ブラウンに対して感謝していないよう様子です。ちょっとでもチャーリー・ブラウンが夕飯を遅れてもってくるようなことがあれば、彼は不満たらたらです。こんな風に、スヌーピーはしばしば(頻繁に?)チャーリー・ブラウンをどうでもいいように思っている様子がストリップには登場します。
チャーリー・ブラウンが病院に行かなくてはいけない時でも、スヌーピーが心配したのはチャーリー・ブラウンのことではなく夕飯のことでした。また、彼はチャーリー・ブラウンが夕飯を持ってくるときに言うジョークに対して、彼にエサ皿を投げつけたりもしています。
さらに、こんなストリップがあります。サマーキャンプから帰ってくるチャーリー・ブラウンをケーキと横断幕を用意して、スヌーピーは歓迎しています。ただし、横断幕には「丸頭の男の子」と書かれいるのです。スヌーピーがチャーリー・ブラウンの名前を全然覚えていていないことが分かるお話は、このストリップだけであ りません。自由人であるスヌーピーは飼い主チャーリー・ブラウンを必要としているけれど、普段は世話をしてくれる便利な子ぐらいにしか思っていないのかもしれません。結構クールな関係なのだと思います。
けれども、スヌーピーがチャーリー・ブラウンのことが好きだと思わせるストリップもたくさんあります。
チャーリー・ブラウンが学校から帰ってくるのをダンスやハグしたり迎えたり、 家族旅行に出かけたチャーリー・ブラウンを恋しがって泣いたりもしています(ただ,ご飯を作ってくれる人が居なくなって泣いた可能性は大です)。
また、サインボールをいじめっ子に巻き上げられそうになったチャーリー・ブラウンを助けるというお話もあります。
スヌーピーとチャーリー・ブラウンの関係は90年代ぐらいになると、まるでに老夫婦のように静かな老成された感じになっていきます。 チャーリー・ブラウンが残りの人生をスヌーピーを幸せにすること過ごすことにするお話では、「僕はもう幸せだよ」とスヌーピーは語っています。
サリー・ブラウン
サリーはあまりスヌーピーのことを気にかけていません。サリーが赤ちゃんだったころには、仲良しだったんですが、今ではスヌーピーのことを「バカビーグル」と呼ぶこともしばしばあります。
チャーリー・ブラウンにスヌーピーのエサやりを頼まれた時も嫌々な様子です。
しかし、サリーとスヌーピーというのはなかなかの迷コンビで面白いエピソードをたくさん残しています。例えば、サリーは学校の課題でAをとるためにスヌーピーに助けを求め,サリーは助けてもらうためにスヌーピーをもてなしたり,いじめっ子を撃退するためにスヌーピーを武器として利用したり(ちなみにこのお話のオチはスヌーピーがサリーを見捨てて、ガールフレンドと逃げるというなかなかアダルトな展開です!)します。サリー&スヌーピーの組み合わせのエピソードは私が大好きなお話が多いです。
ルーシー・ヴァン・ペルト
80年代の頃までのストリップで,スヌーピーはルーシーのほっぺたや鼻にキスをしようとしるシーンが何度も登場します。スヌーピーはなかなかの伊達男ですから,どの女の子にも優しいのですが,特にルーシーに言い寄るシーンが目立ちます。もちろん,ルーシーはスヌーピーのことは犬畜生だと思っているのですから,露骨に嫌がっています。
しかし,ルーシーはチャーリー・ブラウン以上に時にスヌーピーのことを気にかけているお話もいくつかあるのです。それを象徴するのが,絵本『HAPINESS IS A WARM PUPPY』の表紙絵の元となったこのストリップでしょう。また,アニメ映画「Snoopy,Come Home(邦題:スヌーピーの大冒険)」の中でも,スヌーピーが居なくなって誰よりも悲しんでいました。
ライナス・ヴァン・ペルト
スヌーピーとライナスはとてもよい関係です。
ジョー・クールであったり世界的に有名な弁護士であったりする時のスヌーピーとのコンビはいつもライナスです。ライナスはスヌーピーの空想の世界に関わることのできる人物なのです。
1972年5月12日からのストリップでは、ヴァン・ペルト家のお母さんは入院してしまうのですが,その時にルーシーがライナスを家から追い出してしまうのですが,その時に ジョー・クールはライナスは彼の寮(つまり犬小屋)にライナスを泊めてあげるのです。 ライナスはまた法律上の問題ついて世界的に有名な弁護士であるスヌーピーにアドバイスをしています。 例えば、サリーがライナスにケガをさせてしまった時に,ライナスはスヌーピーを弁護士として雇います。
しかしながら、スヌーピーはライナスの安全毛布を横取りしようとするので,二人はバトルすることもしばしばありました。 スヌーピーとライナスが安全毛布を引っ張り合って取り合うストリップは繰り返し登場しています。 時には,ライナスはスヌーピーに毛布ごと振り回されて空中を飛んでいってしまうことすらありました。 ライナスは安全毛布を守るため,スヌーピーを脅かし追い払おうとするのです。
それでも,スヌーピーとライナスはとてもよい関係なのです
リラン・ヴァン・ペルト
スヌーピーとリランが最初に会ったのは,1973年5月27日のストリップでした。まだ生まれたての赤ちゃんだったリランの顔をベロンと舐めて,スヌーピーはリランを歓迎しようとするのですが,スヌーピー曰く「ひどい味だ!」といういうことでした。
それから,ずいぶん長い間,リランとスヌーピーが関わることはなかったのですが,90年代になって幼稚園児になったリランがチャーリー・ブラウンにスヌーピーを何度も「貸して欲しい」とお願いにくることになります。それは,彼のママが犬を飼うことを許してくれなかったからですが,スヌーピーはしかたなくリランと遊ぶというお話(特にサンデー版に多く登場しました)が数多く登場しました。リランはスヌーピーのことを子犬と思って遊ぼうとするのですが,イヤイヤ遊ぶスヌーピーはまるでリランのお爺ちゃんのような感じです。
ウッドストック
ウッドストックはスヌーピーの親友であり相棒です。 1966年3月に、スヌーピーのお腹の上に鳥が巣を作り,2匹の小鳥が生まれました。母鳥が戻ってこなかったので,スヌーピーは巣立ちをして,飛び立つまで面倒をみることになります。しかし,巣立ちをしたもの,飛ぶのがとても苦手な1匹の小鳥が戻ってきてしまいました。たぶんこれがウッドストックなのでしょう。それから,この有能な小鳥はスヌーピーと一緒に過ごすようになったのです。しかしながら,彼はずっと名無しのままでした。ウッドストックという名前が1970年6月22日のストリップで明らかになると、スヌーピーとウッドストックは非常に親しい友人になっていきました。
ウッドストックはスヌーピーの秘書として働きます。スヌーピーがビーグル長官になるお話の中でのウッドストックの長官秘書として働きはなかなかのものでした。スヌーピーが世界的に有名な弁護士の時にも,ウッドストックは弁護士秘書でした。スヌーピーが第一次世界大戦のフライングエースの時は,ウッドストックは秘書ではなく(飛行機の)整備士です。スヌーピーがゴルフプレイヤーの時にはキャディを勤めて,スヌーピーがヘリコプターになるときにはウッドストックはパイロットになります。スヌーピーの変身に合わせて,ウッドストックも何十もの役割を演じているのです。ただ,アメリカンフットボールをスヌーピーとプレイする時には,何しろ小さな体なので,ボールを蹴り飛ばしたり,キャッチするのに苦労していました。
ペパーミント・パティ
ペパーミントパティはスヌーピーのことずっと「大きな鼻のおかしな子」と思っていました。彼女は,スヌーピーのことを犬ではなく男の子だと思っていて,彼のことが大好きだったので,スヌーピーが彼女にキスしたときは彼女は大興奮でした。ペパーミントパティはスヌーピーに"You sure know how to show a girl a good time"(あなたって,女の子の扱いを知ってるわ)とさえ言っています。
1974年3月21日のストリップでついに彼女はスヌーピーが犬であることを知るのですが,その後もペパーミントパティはスヌーピーのことが好きで在り続けました。まぁ,少々好きの表現方法は変わりました。例えば,ペパーミントパティのお父さんが留守の時にスヌーピーを番犬として来てもらったりするようになりました(このお話はの続きは,スヌーピーの結婚というすごいことになりました。アニメにもなりましたね)。
ライラ
ライラは,チャーリー・ブラウンの前にスヌーピーの飼い主だった女の子です。彼女の名前はスヌーピーに送られたバレンタインカードの中などに,チラチラと登場していましたが,後のストリップの中でスヌーピーは彼女が病気だとわかると,彼女の元に駆けつけるのでした。このお話は映画「Snoopy,Dome Home(スヌーピーの大冒険)」の元になりましたが,原作のストリップでのライラの登場は一コマだけでした。しかしながら,映画でも原作でも,結局はスヌーピーはチャーリー・ブラウンと一緒にいるほうが楽しいようで,彼のもとに戻ってくるのでした。