2月

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    • 07日  バイオレット初登場(登場人物の初登場)

      「バイオレットは,私の心の嫌なところだよ。
      バイオレットについて・・チャールズ・M・シュルツ

      バイオレットはポニーテールの女の子です。ピーナッツが1950年に掲載開始直後の初期登場人物(チャーリー・ブラウン,パティ,シャーミー,スヌーピー,そしてバイオレット)の一人です。

      最初の数年,バイオレットは『よくいる少女』の役割でした。主要な登場人物の中で,バイオレットのように泥パイを作る子は誰もいなかったのです。しばらくの間,バイオレットは大活躍していました。1950年代の中盤にパティと組んで,なかなかのいじわるコンビになっていきました。彼女たちがチャーリーブラウンを標的にしたとき,かわいそうな彼に勝ち目はほとんどありませんでした。彼女たちのいじわるは,怒鳴りまくるルーシーを越えていました。

      1960年代にはバイオレットはルーシーのお供のようになり,そして,70年代中頃にはほとんど姿を見かけなっていきます。 シュルツさんは1988年のインタビューでバイオレット,シャーミー,パティについて,こんなような話をしています。 「何人かの登場人物は,漫画のアイディアをひらめかせるほどの個性がなかったんだ。」 「彼らは本当にごく普通の人々すぎたんだ。」

      バイオレットは,ルーシーほどヒステリックでも乱暴者でもない女の子だったのです。

      1950年代~60年代かけてルーシーやサリー,ペパーミント・パティなど個性豊かな女の子達が次々登場していく中,バイオレットは特徴がなさ過ぎました。70年中頃以降は,その他大勢のようなセリフのないカメオ的登場になり,バイオレットも『登場しなくなった登場人物たち』の仲間入りを果たし,ついに1997年が最後の登場になりました。

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