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1980年代のフットボールギャグ
★チャーリーブラウンとルーシーのフットボールギャグのシリーズはどのくらいありますか?(80年代)
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80年代も毎年続くと思われたフットボールギャグですが,途中84年と85年の「チャーリーブラウンとルーシーのフットボールギャグ」のサンデー版はなく,すっかり,このフットボールのシリーズは終わりになってしまったかのようでした。
読者からの要望が強かったのか,2年間の空白を経て1986年にルーシーのいたずらは復活を果たしました。しかし,83年までと違い,86年以降のチャーリーブラウンは,ルーシーにうまくかつがれてボールを蹴る羽目になるのではなく,義務的に、この毎年恒例の屈辱の儀式に参加する様子になってきました。
その言い訳やルーシーのコメントは,さらに内省的で哲学的になりました。
このページでは「80年代のフットボールギャグ」のお話を集めてみました。
1980年11月16日(日) ルーシーがフットボールを引っ込める。(フットボールギャグ#26)
年々とオチが難しくなっていくフットボールギャグですが,この年はルーシーは旧約聖書の「伝道の書」(エルサレムの王が後に伝道者となり書いたものだといわれています)を引用します。
「 『すべてのことには時がある』のよ,チャーリーブラウン」 「ボールを引っ込めるにも時がある。」(ルーシーの最後のコメント)
収録本: 『PEANUTS PARADE:Dr.Hyde And Mr.Hyde』 『You Don't Look 35, Charlie Brown』『SNOOPYののんきが一番⑤』p20 『SNOOPY Sunday Special Peanuts Series1巻 』 (角川書店)
1981年11月29日(日) ルーシーがフットボールを引っ込める。(フットボールギャグ#27)
チャーリーブラウンは自分で信じられないと言いながらも,フットボールに挑みます。「またよ,チャーリー・ブラウン...またまた,またまたまたよ。」(ルーシー)
収録本: 『PEANUTS PARADE:You're Weird, Sir!』 『角川書店「スヌーピーののんきな日曜日On Sundays」』p51『角川書店「Sunday Special Peanuts Vol.1」』p53
1982年10月10日(日) ルーシーがフットボールを引っ込める。(フットボールギャグ#28)
チャーリーはなにやら象徴性についてつぶやきます。
「だけど,どうしてか僕は象徴性を見失ってしまった。」(チャーリーブラウン) しかし彼女はやはりボールを引っこめるのです。「あなたはボールも見失ったわ,チャーリー・ブラウン。」(ルーシーの最後のコメント)
収録本: 『PEANUTS PARADE:Kiss Her, You Blockhead!』 『RAVETTE社「SNOOPY JOE COOL」』 『角川書店:スヌーピーののんきな日曜日On Sundays』P96 『角川書店「Sunday Special Peanuts Vol.1」』p100
1983年10月16日(日) チャーリーブラウンがルーシーのフットボールを蹴らない!(フットボールギャグ#29)
83年のフットボールギャグは「チャーリーブラウンがフットボールを蹴るのをやめてしまう」というセンセーショナルな内容です。
シュルツさんはこのお話を最後に,この後84年,85年とこのおなじみのフットボールギャグのお話を描きませんでした。当時の読者はこの83年のサンデー版がフットボールギャグが最終回と感じたことでしょう。
それがシュルツさんの狙いなのか,それともシュルツさんは一旦,フットボールギャグのシリーズに区切りをつけたかったのか,それとも単なるネタ切れなのかは分かりません。
>詳しい内容を読む
収録本: 『PEANUTS PARADE:I'm Not Your Sweet Baboo!』裏表紙(掲載画像がそうです。なぜか中には収録されていません)『You Don't Look 35, Charlie Brown』『RAVETTE社:SNOOPY JOE COOL』『PEANUTS:A Golden Celebration』p134 『角川スーパースヌーピーブックス』p166 『角川書店「Sunday Special Peanuts Vol.2」』p47
1986年10月19日(日) ルーシーがフットボールを引っ込める。(フットボールギャグ#30)
「お願いよ、チャーリーブラウン...私は一年中この瞬間を楽しみにしているのよ...」(ルーシー)「もし誰かかが何かを楽しみにしてるんなら、それを台無しにするのもどうかと思うな...」(チャーリーブラウン)「一年中この特別な瞬間を楽しみにしているのに,あっという間に終わり!」( ルーシーの最後のコメント)
収録本: 『PEANUTS COLLECTER SERIES④:Talk Is a Cheep, Charlie Bornw』『GOOD GRIEF(訳書『スヌーピーと生きる』)』『SNOOPY Sunday Special Peanuts Series4巻 』 (角川書店)
1987年10月04日(日) ルーシーがフットボールを引っ込める。(フットボールギャグ#31)
ルーシーはスケジュール帳をチェックします。どうやら彼女は忙しい中を縫って,チャーリーブラウンとのプレイスキックの時間を作ったようです。「あなたとスケジュールが合わせられるのは今だけなのよ‥」(ルーシー)「間違えてたわ...11月の初めも空いているわ‥もう一度やってみない?」(ルーシー) 「11月は大丈夫だよ‥2000年のね!」(チャーリーブラウンの最後のコメント)
収録本: 『PEANUTS COLLECTER SERIES⑥:If Beagle Could Fly』 『SNOOPY Sunday Special Peanuts Series4巻 』 (角川書店)
1988年10月23日(日) ルーシーがフットボールを引っ込める。(フットボールギャグ#32)
なんとこの年のフットボールギャグにはルーシーの最後のコメント以外セリフがありません。チャーリーブラウンは何も言わずやってきて,何も言わずにボールを蹴り,そして失敗するのです。 「悲しいことね...結局人生は全て繰り返しなのよ。」(ルーシーの最後のコメント)
収録本: 『PEANUTS:A Golden Celebration』p161 『SNOOPY Sunday Special Peanuts Series5巻 』 (角川書店)
1989年10月01日(日) ルーシーがフットボールを引っ込める。(フットボールギャグ#33)
89年のフットボールギャグは83年以前のフットボールギャグのパターンに似ています。しかし最後のコメントをいうのはチャーリーブラウンです。
「年月がどんなふうに過ぎ去っていくか考えてごらんなさいよ,チャーリー・ブラウン...なんのキケンも冒さないような人生を送ったらどれほど後悔するだろうって考えてみなくっちゃ。」(ルーシー)「彼女の言うとおりなんだろうな...教えてもらわなかったら何にもできないうちに年寄りになってたよ」(チャーリーブラウン)
「でも、月日が過ぎゆくままにしておく方がいいかもしれないな... 」(チャーリーブラウンの最後のコメント)収録本: 台湾の本『史努比週日夏令營』p95 『SNOOPY Sunday Special Peanuts Series5巻 』 (角川書店)