バイオレットの交友関係
パティ
バイオレットとパティは仲良し(そして意地悪)二人組です。彼女たちは二人でチャーリー・ブラウンのことが「どれだけ嫌い」かを語り合うのが常でした。50年代後半からはさらにルーシーも加わって,3人でチャーリー・ブラウンを意地悪総攻撃しかける場面も多く登場しました。でも,ピーナッツ連載の初めのころはパティとバイオレットと二人で,チャーリー・ブラウンのことを「どれだけ好き」かを語り合っていたこともあったんですよ。
チャーリー・ブラウン
ピーナッツ掲載初めの頃の1951年7月20日のストリップでは,バイオレットはチャーリー・ブラウンのことを「男らしいわ」なんて言って,好意のあるような感じです。
もっとも初期の頃のチャーリー・ブラウンはバイオレットとも対等な関係で,バイオレットに対していたずらや乱暴もしていました。
1955年頃までのストリップには,バイオレットはチャーリー・ブラウンに「私のことがどのくらい好きなの?」と尋ねるストリップもいくつかあり,ちょっとしたロマンスも感じられたのです。しかし,同時に彼女は我が儘な女の子ですから,次第に自分を持ち上げるために,チャーリー・ブラウンの気持ちを平気で傷つけるような場面が増え,逆にチャーリー・ブラウンは「愛すべきダメ男」となっていきました。1963年3月17日には,有名なこんなサンデー版のお話が登場します。バイオレットは,偽善的な好意で,チャーリー・ブラウンに一月以上遅れのバレンタインカードをあげようとし,側にいたシュローダーに激しく非難されるのです。それでもチャーリー・ブラウンはそんな中でもバレンタインカードをもらいたがるのですが・・!
ルーシー・ヴァン・ペルト
ルーシーとバイオレットは時々口喧嘩もしていますが,まぁ友達なのでしょう。 でも,ピーナッツ掲載初期の頃は,ルーシーはまだ小さい子(たぶん3歳ぐらい)に描かれていたので,バイオレットとパティはルーシーにお節介を焼くお姉さんといった感じでした(画像はバイオレットが初めてルーシーと一緒に登場する1952年3月26日のストリップです。ちなみにこのストリップではバイオレットが初めてポーニーテールをしています)。
しかし,ルーシーが急激に成長し,バイオレットと同年代に絵が描かれるようになると(それでもルーシーよりも背が高くお姉さん風でしたが),ルーシーとバイオレットはタッグを組んでチャーリー・ブラウンをからかうストリップがたくさん登場しました。ルーシーはモーレツガミガミ屋なので,一人でもチャーリー・ブラウンをからっかったり,いびったりしましたが,バイオレットは意地悪女友達といつも徒党を組んでの登場でした。まぁ,何度も書いていますがバイオレットは現実世界の女の子達に近い登場人物だったのです。
ピッグ・ペン
バイオレットはチャーリー・ブラウン以上にピッグ・ペンのことをバカにしています。しかし,チャーリー・ブラウンと違いピッグ・ペンは誇り高い男ですので,彼女がいくら侮辱しようとしょげたり,めげたりはしません。あるストリップでは,バイオレットはピッグ・ペンに鏡を見せ,「(そんなに汚くて)恥ずかしくないの?」とバカにしますが,彼は「とんでもない,これほど素敵だとは思わなかったよ。」と答えます。 けれども,1954年9月26日の初期のストリップではピッグ・ペンはバイオレットに抱きしめられたいがために,いつもの汚れたスタイルを捨て,風呂に入り,服装を整えてバイオレットに会いにいったことがあります。
スヌーピー
バイオレットはルーシーと違い、スヌーピーにキスされたり、抱きしめたりすることを嫌がってはいないようです。特に50年代のストリップの中でバイオレットはスヌーピーを抱きしめています。