ピーナッツの図書館

１９９８年ごろ講談社から出版されました。『ピーナッツ＝癒し系漫画』というブームに乗って出版された本のようです。発売時には「自分を変えたいときに読む本」などという帯がつけられていました。割と最近の本なのですが絶版になってしまったようです。２００５年８月に講談社＋α文庫から，文庫版が発売になりました。こちらも最近では見かけなくなりましたが，本屋さんの店頭在庫として並んでいることもあるようです。

　ピーナッツの漫画を使ったうんちく系の本に見えますが，実際には１９９０～９５年のサンデー版を抜き出したコミック本です。サンデー版の３段のレイアウトは多少崩されていますが，コマの変形やカットはありません。

　『SNOOPY Sunday Special Peanuts Series (A Peanuts Book featuring "Good Ol' Charlie Brown")』 （角川書店）全１０巻の５巻～６巻に収録コミックと内容が重なりますが，このシリーズは，最近の本には珍しくちゃんと日本語がふきだしの中に入れられ，英語が枠外に出されています。そのおかげでとても読みやすく，久しぶりにピーナッツをマンガとして楽しむことができる良書だと思います。一応，心理学本の体裁を整えるために所々に心理学士（岩宮恵子さん）の解説が載せられています。