ピーナッツの図書館

とても有名な『HAPINESS IS A WARM PUPPY』は，なんと１９６２年に初版が発売されました。大きさは１５ｃｍ×１５cmの少し小さいハードカバーの正方形の絵本です。ギフトカードなどを主に発売しているDETERMINED社からギフト本として発売され，アメリカ・イギリスで大ヒットし，その後何十年にも渡って再版が繰り返され，また続編が企画されてきました。

現在は絶版になっていますが，とても売 れた本なので，かなりの数が出回っています。初版などにこだわらなければ海外オークションやインターネット古本屋などで簡単に入手することができます。また，ながらく絶版になっていましたが，なんと２００５年にふたたびイギリスRavvette社から新バージョン版で，２００６年にはアメリカCider Mill Press社からオリジナルと同じバージョンで再版されました。初版１９６２年から数えると４４年間にわたるロングセラーになります。

１９７０年には，DETERMINED社からシリーズを引き継いで，Scholastic Book Services社から廉価なペーパーバック版も発刊されています（右の画像）。

また，同じタイトルながら表紙と若干内容を追加して８０年代にも「HAPINESS IS A WARM PUPPY」という絵本が発売されています（これについては別ページを作りました）ので，上の画像のオリジナルバージョン，ハードカバーの本が欲しいという方は注意が必要です。

内容ですが，右ページに絵、左ページに「幸せとはなになに」という文の入っています。ちょっと大人向けの詩集のような絵本です。このシリーズの特筆すべきことは，イラストも文もシュルツさん自身の書き下ろしであることです。

２００１年に発売された「Peanuts: The Art of Charles M. Schulz」の中にシリーズ３冊目「I NEED ALL THE FRIEND I CAN GET」のシュルツさん自身の構想のメモや下書きが１４ ページに渡って紹介されています。