スヌーピーがベーブルースのホームランの新記録の可能性がある。

8月8日~8月22日まで13本続くお話です。スヌーピーがこれまで713本のホームランを打ち,あと一本でベーブルースのホームラン記録と並ぶことにライナスが気がつきます(8日)。スヌーピーはすっかりその気ですが,ハンク・アーロンが新記録を打ち立てるべきだと次々に脅迫状が届きます(10・15日)。

turucomic46.jpgスヌーピーはなかなかホームランを打てないまま,シーズン最終試合を迎えます。ところが・・・2塁に出塁していたチャーリーブラウンが牽制球でアウトにされてしまいます。つまり,チャーリーブラウンのせいでスヌーピーは新記録を逃してしまうのでした。
左の画像は,ツルコミック46巻「どうなってるの?スヌーピー」の表紙です。実は,このお話の最後の一こまがそのまま使われています(8月22日分)。新記録を逃して,ふてくされ続けるスヌーピーに「きみはボクの犬だ」「ちょっと電話をかけさえすれば,もといたところに送り返すこともできるんだ」と言うチャーリーブラウンへ,スヌーピーがとった態度がこれです。

ちなみにハンク・アーロンは実在の大リーガーです。この年(1973年),ハンク・アーロンはベーブルースのホームラン記録714本まであと一本といところまでホームラン記録を伸ばしてきました。それをよく思わない白人至上主義者から脅迫状が送られてきたそうです。その辺りのことをシュルツさんは知っていて,お話の中に取り入れたのかもしれませんね。このお話が新聞掲載されたときにはシーズン途中だったと思いますが,ハンク・アーロンはこの後,残り一本が出ず713本のままシーズンを終えてしまいました。実際のハンク・アーロンのホームラン新記録は1974年の開幕戦まで待たなければなりませんでした。皮肉なことに,実話までもこのお話のような結末になったのでした。

収録本: 『Win A Few, Lose A Few, Charlie Brown』3a~9a  『ツルコミック47巻』 p34(8月8日分),『ツルコミック46巻』p112~123 『SNOOPY FESTIVAL』180d~182e(22日分は未収録)

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