ピーナッツのアニメーションは何本作られていますか?
年ごと,月ごとに順を追って関連するお話をピックアップしてみました。
1960年代のアニメーション
1965年12月09日(木) ピーナッツの初めてのアニメーション『A Charlie Brown Christmas』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
1963年制作の初のアニメ&ドキュメンタリー「A BOY NAMED CHARLIE BROWN」はスポンサーがつかずにまさかのお蔵入りになってしまいましたが,このドキュメンタリーを見た1965年の5月頃,コカコーラ社がリー・メンデルソンにクリスマス用特番の企画の有無を問い合わせて来ました。メンデルソンは,「もちろん,(企画は)ある!」とはったりをかまし,その裏で短時間で企画を練り上げたのが,この「A Charlie Brown Christmas」なんだそうです。
結果,視聴率45%いう大ヒット,50年以上たってもクリスマスシーズンには再放送されるアニメーションとなりました。
コメント:ビィーボディ賞,エミー賞受賞作品。1作目ということでこの後の他の作品とはムードが違います。ちょっと説教くさい。
お薦め度:まぁまぁ。でも,記念の作品として見ておきたいですね。
関連本:このアニメーションのメイキング本が放送から35年経過した2000年に発売になりました。Harpercollins社「A Charlie Brown Christmas: The Making of a Tradition」という本です。すでにスタンダードな人気があることがわかります。
THE WORLD PUBLISHING COMPANY社「A Charlie Brown Christmas」,Random House Book社「A Charlie Brown Christmas」,TSURU ピーナツ(SNOOPY)絵本(鶴書房盛光社)「チャーリーブラウンのクリスマス」 ,鶴書房「カラー版ピーナッツ 12 メリークリスマス! スヌーピー」 その他にもGOLDEN BOOK社等で出版された絵本があります。
1966年6月06日(月) ピーナッツのアニメーション『Charlie Brown's All-Stars 』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:ずいぶん小さい頃から,この絵本を持っていたんですが,アニメそのものは2000年以降にDVDを入手するまで見たことがありませんでした。できれば昔なつかしいのチャーリーブラウン=谷啓,ルーシー=うつみみどりの吹き替えで見たかったものです。
お薦め度:まぁまぁ(見たら,まぁまぁでした)
関連本:THE WORLD PUBLISHING COMPANY社「Charlie Brown's All-Stars」,TSURU ピーナツ(SNOOPY)絵本(鶴書房盛光社)「チャーリーブラウンオールスター」 ,鶴書房「カラー版ピーナッツ 8 みんなあつまれ! スヌーピー 」 その他にもGOLDEN BOOK社等で出版された絵本があります。
1967年6月12日(月) ピーナッツのアニメーション『You're In Love, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:このアニメも小さい頃から絵本を持っていて,さんざん読んでいたのですが,実際に視聴したのはつい最近です。ペパーミントパティがチャーリーブラウンとルーシーとの逢い引きをセッティングするのが絵本よりもアニメーションで見た方が面白くて,笑えます。恋に悩むチャーリーブラウンというのはピーナッツらしくていいです。
お薦め度:おすすめ
関連本:THE WORLD PUBLISHING COMPANY社「You're In Love,Charlie Brown」,TSURU ピーナツ(SNOOPY)絵本(鶴書房盛光社)「恋してるんだよ,チャーリーブラウン」 ,鶴書房「カラー版ピーナッツ 3 あなたがすきよ チャーリーブラウン」 その他にもGOLDEN BOOK社等で出版された絵本があります。
1968年2月14日(水) ピーナッツのアニメーション『He's Your Dog, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:スヌーピーが主役の初めての作品ですが,後の作品のように原作を離れたドタバタしたものではありません。スヌーピーのいや~な犬ぶりがいいです。
お薦め度:おすすめ
関連本:THE WORLD PUBLISHING COMPANY社「He's Your Dog, Charlie Brown」,TSURU ピーナツ(SNOOPY)絵本(鶴書房盛光社)「キミの犬だぜ,チャーリーブラウン」 ,鶴書房「カラー版ピーナッツ4 スヌーピーのいたずらだいさくせん」 その他にもGOLDEN BOOK社等で出版された絵本があります。
1969年9月27日(土) ピーナッツのアニメーション『It Was a Short Summer, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:ライナスの回想から始めるというおもしろい作りです。きっと放送された日(9月27日)も関係しているのでしょう。この題名は最後にライナスがいう台詞から来ているのですが,ピーナッツらしいいい台詞です。
お薦め度:まぁまぁ
関連本:THE WORLD PUBLISHING COMPANY社「It Was a Short Summer, Charlie Brown,TSURU ピーナツ(SNOOPY)絵本(鶴書房盛光社)「短い夏だったね,チャーリーブラウン」 ,鶴書房「カラー版ピーナッツ10 スヌーピーのなつやすみ」
1969年12月04日(木) ピーナッツの初めての映画"A Boy Named Charlie Brown(チャーリーブラウンという名の男の子)"が上映される。
コメント:TVのアニメーションの成功を受けて,ついにピーナッツも劇場アニメとなりました。チャーリーブラウンがちゃんと主役をしています。今見ると,音楽シーン(アメリカ国家・シュローダーの弾く月光など)妙に間延びしてます。ピーナッツの仲間たちも歌っちゃいます。ディズニー映画を意識したんでしょうか。左の画像は映画のポスターです。
お薦め度:おすすめ
関連本:Holt, Rinehart & Winston社「A Boy Named Charlie Brown」鶴書房「カラー版ピーナッツ5・6 スヌーピーとチャーリー」
1970年代のアニメーション
1971年3月28日(日) ピーナッツのアニメーション『Play it Again, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:シュローダーが主役です。お話はなかなかよくできてますが,コミックを読んでいてシュローダーがベートーベン命だということを知っていないとよく分からないかもしれません。
お薦め度:おすすめ。
関連本:THE WORLD PUBLISHING COMPANY社「Play it Again, Charlie Brown」,鶴書房「カラー版ピーナッツ 14 スヌーピーのロックコンサート 」
1972年7月14日(金) ピーナッツの2本目の映画『Snoopy,Come Home!(邦題:スヌーピーの大冒険)』が封切り。
コメント:前作の映画「A Boy Named Charlie Brown」に引き続き,ディズニー映画よろしくミュージカル仕立てです。テレビシリーズとは代わり音楽もミュージカル映画の巨匠ロバート・シャーマン&リチャード・シャーマンが担当しています。TVアニメではドタバタ担当になっているスヌーピーが主人公ですが,原作の味を大切にした脚本でよくまとめられています。
ちなみに私は1977年頃,劇場公開された時に弟と映画館で見ました。同時上映はこの映画と同じシャーマン兄弟が音楽を担当した実写のミュージカル映画「シンデレラ」でした。「スヌーピーの大冒険」は歌の部分まで日本語吹き替えだったのですが,「シンデレラ」の方は字幕で,まだ字が読めなかった弟のために私は字幕をでかい声で読み続け,周りの人にすごく迷惑をかけたのが思い出です。
お薦め度:おすすめ
関連本:Holt, Rinehart & Winston社「Snoopy,Come Home」,鶴書房「カラー版ピーナッツ1・2 スヌーピーのだいぼうけん」
1972年10月29日(日) ピーナッツのアニメーション『You're Not Elected, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:ライナスが生徒会長に立候補するお話です。原作を上手に膨らめてあっておもしろいです。
お薦め度:超おすすめ
関連本:THE WORLD PUBLISHING COMPANY社「You're Not Elected, Charlie Brown,鶴書房「カラー版ピーナッツ 13 がっこうがおおさわぎ」 その他にもGOLDEN BOOK社等で出版された絵本があります。
1973年3月11日(日) ピーナッツのアニメーション『There's No Time for Love, Charlie Brown 』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:原作のエピソードを積み重ねながらも,一つのストーリーになっているよくできたアニメ作品です。マーシーがアニメ初登場です。スヌーピーがほとんど登場せずチャーリーブラウンとペパーミントパティが主役なので,日本では長く映像ソフト化がされていませんでした。やっと2009年に発売されたDVD「スヌーピー:1970年代コレクション Vol.1」に収録されました。
私はこのお話が大好きで,小学生の頃,谷啓&うつみみどり吹き替えの放送をカセットテープに録音しセリフを覚えてしまうくらい繰り返し聞いていました。なので,「スヌーピー:1970年代コレクション Vol.1」でおよそ30年ぶりにこの作品を見るのが楽しみでした。しかし,小学生の頃に録音テープを聴き過ぎたおかげで,新しい子どもの日本語吹き替えはおろか原語英語音声にも違和感を覚えてしまいました(笑)。「もう一回,野太いじじぃ声のチャーリーブラウン」に会いたいというのは,ある年代以上の日本のピーナッツアニメファンにしかわからない感覚でしょうね。右は超レア本「There's No Time for Love, Charlie Brown 」のテレビ絵本の画像です。
お薦め度:超おすすめ
関連本:Random House Book社「There's No Time for Love, Charlie Brown」,TSURU テレビえほん(鶴書房盛光社)
1973年11月20日(火) ピーナッツのアニメーション『A Charlie Brown Thanksgiving 』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:これまたエピソードを重ねながらも,上手にまとめてあります。コミックファンでも安心して見られます。ウッドストックが七面鳥を食べるラストシーンは初めて見たときにはどっきりしました。
お薦め度:超おすすめ
関連本:THE WORLD PUBLISHING COMPANY社「A Charlie Brown Thanksgiving」 ,鶴書房「カラー版ピーナッツ 11 かんしゃのひだよ スヌーピー」 その他にもGOLDEN BOOK社等で出版された絵本があります。
1975年1月28日(火) ピーナッツのアニメーション『Be My Valentine, Charlie Brown 』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:年中行事シリーズの中の一本です。「うまくいかない恋のお話」はそれぞれのキャラクターがたつのでピーナッツらしいアニメになりました。ライナスのオスマー先生への片思いが主軸となっています。
お薦め度:超おすすめ
関連本:Random House Book社「Be My Valentine, Charlie Brown」
1975年10月28日(火) ピーナッツのアニメーション『You're a Good Sport, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:だんだんとスヌーピーがスーパービーグル化して来た時期のアニメです。当時,チャーリーブラウンが優勝するなど,「ちょっと違う~」と感じさせられた初めてのアニメでした。
お薦め度:まぁまぁ
関連本:Random House Book社「You're a Good Sport, Charlie Brown」その他にもGOLDEN BOOK社等で出版された絵本があります。
1976年3月16日(火) ピーナッツのアニメーション『It's Arbor Day, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:年中行事を扱ったシリーズ最後の一本です。これまでずっと音楽を担当していたヴィンス・ガラルディの最後の作品。この前の『You're a Good Sport, Charlie Brown』よりは原作の雰囲気を伝えていますが,ちょっと漫画チックにドタバタしています。
お薦め度:まぁまぁ
関連本:Random House Book社「It's Arbor Day, Charlie Brown」
1977年8月03日(水) ピーナッツの3本目の映画『Race For Your Life,Charlie Brown(邦題:がんばれ!スヌーピー)』が封切り。
コメント:劇場版アニメ第3弾。この映画が日本で公開された頃,私のピーナッツ愛は最高潮の頃で,月間スヌーピーのこの映画の特集別冊号を買い,毎日舐め回すように眺めていました。
しかし,この映画は私の住んでいる近隣市では上映されず,あれからウン十年たった今でも映画自体は見ていません。アニメオリジナルキャラクターの悪ガキ3人組とネコが当時から,どうも気にいらなくて「なんか違うなぁ。」と感じていて,今更見たいという気も起きないのです。
予想通り映画出来もイマイチらしく,ビデオは発売されましたが,アメリカでもその後DVDもブルーレイも販売されていません(2014年1月現在)
お薦め度:見る気がしない
関連本:Holt, Rinehart & Winston社「Race For Your Life,Charlie Brown」
1977年10月24日(月) ピーナッツのアニメーション『It's Your First Kiss, Charlie Brown 』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:前作から1年以上のインターバルをおいて放送された作品です。当時「月刊スヌーピー」にこの作品の速報が掲載され,「赤毛の女の子がついに登場」と紹介されました。そのころはワクワクしてその記事を読んだものですが,「赤毛の子」を登場させるのは明らかにルール違反です。この作品も最近になって視聴しましたが,お話も小学校低学年向けという感じでお粗末,最悪。小学生の頃に見なくてよかった。
お薦め度:見てはいけない。
関連本:Random House Book社「It's Your First Kiss, Charlie Brown」
1978年2月23日(木) ピーナッツのアニメーション『What a Nightmare, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:スヌーピーが野生化して犬ぞりを引いたりするひどい作品です。しかも,題名から分かるように「夢オチ」の話で,ともかくスヌーピーを活躍させればよし!という感じのお話です。昔一度いたきり見る気がしない。超超最悪!
お薦め度:見てはいけない。
関連本:Random House Book社「What a Nightmare, Charlie Brown」
1979年3月19日(月) ピーナッツのアニメーション『You're the Greatest, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:チャーリーブラウンがオリンピックのような10種競技に挑戦するというバカバカしい話。NHKで久しぶりにピーナッツのアニメが放送された1回目(このお話から吹き替えが谷啓からなべおさみに代わりました)だったのですが,とてもがっかりした思い出があります。しかし,このエピソードはエミー賞を受賞しました。
新聞漫画の世界ではペパーミントパティとマーシーとチャーリーブラウンは別の学校に通っているですが,このアニメのお話の中ではみんなが同じ小学校に通っていることにされています。
お薦め度:いまいち。どうしてこれがエミー賞なのか?
関連本:Random House Book社「You're the Greatest, Charlie Brown」
1980年代のアニメーション
1980年2月25日(月) ピーナッツのアニメーション『She's a Good Skate, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:原作の長編から取られたストーリーです。ペパーミントパティが主人公のお話です。当時は今ひとつ好きになれませんでしたが,今見ると「なかなかよいお話だなぁ」と思えるから不思議です。
全くの余談ですが,当時,我が家で買ったばかりのビデオデッキでこのTVアニメを録画して,ビデオ機能を駆使して,まだ小学1年生だった弟と2人でペパーミントパティとマーシーになりきって,吹き替えごっこをしました。あの吹き替えをしたビデオを取っておけばよかったな(笑)。
お薦め度:おすすめ。
関連本:Random House Book社「She's a Good Skate, Charlie Brown」
1980年8月03日(日) ピーナッツの3本目の映画『Bon Voyage, Charlie Brown(and don't come back!)(邦題:スヌーピーとチャーリーブラウン、ヨーロッパの旅)』が封切り。
コメント:劇場版アニメ第4弾。私はこのようなサイトを作るようになってから,この劇場版第4弾を知りました。大人が登場するルールー違反をしている・・と聞いただけで,見る気が失せております。このお話の中で,ピーナッツの仲間たちが過ごすヨーロッパの町は,チャールズ・シュルツが大戦中に6週間をすごした町なんだそうです。
お薦め度:不明
関連本:Random House Book社「Bon Voyage, Charlie Brown」
1980年10月24日(金) ピーナッツのアニメーション『Life is a Circus, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:前作は原作から取られたものだったのに,これは思いっきりオリジナル。スヌーピーを使った変な動物アニメです。ピーナッツの世界から逸脱したひどい作品です。
お薦め度:見てはいけない
関連本:Random House Book社「Life is a Circus, Charlie Brown」
1981年4月28日(火) ピーナッツのアニメーション『It's Magic, Charlie Brown』が放送される。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:スヌーピーが魔法でチャーリーブラウンを透明人間にしてしまうという変な話。原作からどんどんかけ離れた作品になっていっています。なんとなくトムとジェリー的なノリを感じて私は好きではありません。透明人間になったチャーリーブラウンがルーシーのフットボールを蹴るシーンが見られます。
お薦め度:見る必要なし
関連本:Random House Book社「It's Magic, Charlie Brown」
1981年10月30日(金) ピーナッツのアニメーション『Someday You'll Find Her, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:チャーリーブラウンが一目惚れした子をライナスと探し出すという話です。なんとなくこのお話にはなんとも言えない違和感を感じてしまいます。チャーリーブラウンとライナス中心になって話が進むのですが,二人ともなんとも「らしくない」のです。大人になって一度見ただけの作品になっています。
お薦め度:いまいち
関連本:Random House Book社「Someday You'll Find Her, Charlie Brown」
1982年5月24日(月) ピーナッツの特集番組&アニメーション『A Charlie Brown Celebration (1時間)』が放送される。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:アメリカのオリジナルはシュルツ氏のドキュメント・パートとアニメ・パートで構成されていたらしい(TOSHIKIさんの情報)。いくつかの原作のエピソードをオムニバス形式でまとめたもので,後の「SNOOPY & CHARLIE BROWN SHOW」の原型になりました。日本では昔「ランゲージサービス チャーリーブラウン ビデオテープ 12 チャーリーブラウンと仲間たち」として発売されていたそうですが,その後は一切発売ありません。アメリカので放送は1982年なのですが,copy right表示が「1981年」になっているので,前年には制作されていたようです。
私はドキュメント・パートを見たくてオークションで海外版ビデオを落札したのですが,送られてきたのはパッケージは「A Charlie Brown Celebration 」なのに中身は「It's Magic, Charlie Brown」という悲しいオチでした。
お薦め度:見たことがないのですが,ドキュメントパートを見てみたい。
関連本:なし
1983年2月21日(月) ピーナッツのアニメーション『Is This Goodbye, Charlie Brown?』が放送される。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:ヴァンペルト家の兄弟たちが引っ越していく原作のエピソードを元にした作品なので安心して見られます。しかしなぜか印象に残らないお話です。やはり,アニメ化するのにはアニメとして楽しめるような話づくりが必要なのだと思うのです。
お薦め度:おすすめ
関連本:Random House Book社「Is This Goodbye, Charlie Brown?」
1983年5月16日(月) ピーナッツのアニメーション『It's an Adventure, Charlie Brown (1時間)』が放送される。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:オムニバス形式の作品です。前年の『A Charlie Brown Celebration』の第二弾という感じでしょうか。見たことがないのでなんとも・・・。
お薦め度:見てないけど おすすめ関連本:なし
1983年5月30日(月) ピーナッツのアニメーション『What Have We Learned, Charlie Brown?』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:80年の劇場アニメ「Bon Voyage, Charlie Brown」の続編アニメ。第二次世界大戦のフランスの戦地をピーナッツの仲間たちが訪ねるというちょっと教育的なアニメらしい。
お薦め度:見ていないのでなんとも
関連本:未確認
1983年9月13日(火) アニメシリーズ『チャーリーブラウン&スヌーピー・ショー』がCBCより放送開始。
コメント:初のピーナッツのテレビアニメシリーズです。放送一覧をつくりました。
83年には13本が土曜日の朝に放送されましたが・・・。今ひとつふるわなかったようです。
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1984年4月16日(月) ピーナッツのアニメーション『It's Flashbeagle, Charlie Brown 』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:1984年から30年を隔てた2014年に初めてこのアニメを見ました(ワーナーDVD「スヌーピー誕生(Snoopy's Reunion)」のボーナストラックとして収録されています。)。ミュージカル仕立のピーナッツアニメです。題名から分かるように1983年の映画「フラッシュダンス」の大ヒットにのって作られた作品のようです。実際,スヌーピーのダンスシーンは実際にダンサーが踊っているところを撮影し,それをトレースする形で作画されているそうです。この元になるダンサーに選ばれたのは映画「フラッシュダンス」でも主人公のダンスシーンでの代役を演じた方(マリーン・ジャーハンさん)だそうです。
下はYou Tube上にあったメイキング的な映像です。1985年に放送されたドキュメンタリー番組「It's Your 20th Television Anniversary Charlie Brown」で放送された映像です。
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1985年3月20日(水) ピーナッツのアニメーション『Snoopy's Getting Married, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:原作にもあるスヌーピーの結婚のエピソード(77年8月9日~8月30日)を元にして作られている作品です。原作では姿を見せないスヌーピーの結婚相手が登場してしまうのがちょっとイヤ。オチが変えられているのもなんだかねぇ。スパイクがアニメ初登場。
お薦め度:まぁまぁ
関連本:
1985年5月14日(火) ピーナッツのドキュメンタリー番組「It's Your 20th Television Anniversary, Charlie Brown」が放送される。
コメント:ピーナッツのテレビアニメーションの制作20周年の記念番組として放送されたドキュメンタリー番組です。オープニングに少しだけアニメーションのパートがあるのですが,その他はシュルツさんがホストとして登場し番組を進行していきます。これまでの制作されたアニメーションの歴史を主にスヌーピーの活躍を中心に振り返るような内容です。音楽やアニメーションのメイキングや声優さんたちへのインタビューも織り交ぜらています。ドキュメンタリー番組なのでテレビで放送されただけでDVDやビデオリリースはありません。You tubeで検索すると動画がアップされています(2014年現在)。
1985年11月06日(水) ピーナッツのアニメーション『You're A Good Man, Charlie Brown (1時間)』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:有名な1967年のブロードウェイ・ミュージカルをアニメ化した作品です。エピソードを歌でつなぐようなお話で,主だったストーリーはないような感じです。歌うピーナッツの仲間たちを楽しむお話です。アニメでは初めてスヌーピーがしゃべります。
お薦め度:?
関連本:このアニメの元になったミュージカル関係の本は多くあります。
1986年1月01日(水) ピーナッツのアニメーション『Happy New Year, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:76年の12月17日~77年1月5日までのエピソードを元に組み立てられています。そこに「年越しパーティ」に赤毛の女の子を誘うというお話が絡みます。77年製作の「「It's Your First Kiss, Charlie Brown」に登場した赤毛の女の子ヘザーが,久しぶりの再登場となります。もちろん,赤毛の女の子がヘザーと呼ばれるのはアニメの中だけです。赤毛の女の子が登場するというルール違反はありますが,うまいこと話をまとめてあるという感じがします。
お薦め度:お薦め
関連本:Random House Book社「Happy New Year, Charlie Brown」
1988年1月29日(金) ピーナッツのアニメーション『Snoopy: The Musical (1時間)』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント: 1985年 のアニメーション『You're A Good Man, Charlie Brown』に引き続き,1988年には有名な1975年のミュージカルをアニメ化しました。ストーリーらしいストーリーはありません。いくつかのエピソードを歌でつなぎます。
お薦め度:まぁまぁ
関連本:このアニメの元になったミュージカル関係の本は多くあります。
1988年9月27日(火) スパイクとジル・シュルツ主演の『赤いトラックの少女(The Girl in the Red Truck)』が放送される。
コメント:アニメーションと実写の合成作品。主演はシュルツさんの娘のジルさんなのです。ジルさんのスケートのシーンが妙に長かったりして,失礼ながら正直親バカ作品のようにも思えます。画像はアメリカで発売されたビデオのパッケージです(kazuさんから頂きました)。
お薦め度:見ていなくても困りません。いまいち
関連本:なし
1988年10月21日(金) ピーナッツのアニメーションシリーズ『THIS IS AMERICA, CHARLIE BROWN』が放送開始。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:ピーナッツの仲間たちが案内するお勉強アニメシリーズのようです。放送は88年10月~翌年5月に渡って8本が放送されました。この『THIS IS AMERICA,CHARLIE BROWN』シリーズにはシュルツさんは直接関わっていないようです。放送一覧を作りました。このシリーズの1本目「The Mayflower Voyagers」が感謝祭に関するものなので,今でも感謝祭近くに再放送されることがあるようです。
お薦め度:見ていないので?です。
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1990年代のアニメーション
1990年3月16日(金) ピーナッツのアニメーション『Why, Charlie Brown, Why?』が放送される(ピーナッツのアニメーション)
コメント:子ども病院の看護婦さんがシュルツさんに手紙を送ったことから制作されたアニメです。なかなかいい作品だとは思うのですが,ピーナッツのアニメとしてはメッセージ性が強く,異質な話です。
お薦め度:おすすめ。
関連本:Topper Books社(Ballantine Books社)『Why, Charlie Brown, Why : A Story About What Happens When a Friend Is Very Ill』,岩波書店「チャーリー・ブラウンなぜなんだい?―ともだちがおもい病気になったとき」
1991年5月01日(水) ピーナッツのアニメーション『Snoopy's Reunion』が放送される。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:スヌーピー兄弟のかわいらしさ爆発。キャラクターとしてのスヌーピーにはぴったりとする作品ですが,このアニメと原作とをごちゃごちゃに考える被害は甚大。ピーナッツの原作ファンとしては耐えられない一本。最悪な作品。
お薦め度:見てはいけない
関連本:なし
1992年11月27日(金) ピーナッツのアニメーション『It's Christmastime Again, Charlie Brown』が放送される。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:実は9月にビデオの方が先に発売になっていたそうです。クリスマスに関するエピソードを集めたようなお話です。アニメ1作目『A Charlie Brown Christmas』とは違う日常的なピーナッツのクリスマスが味わえます。
お薦め度:割とおすすめ
関連本:なし
1994年1月18日(火) ピーナッツのアニメーション『You're In the Superbowl, Charlie Brown』が放送される。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:ピーナッツの仲間たちがアメフトをします。"ドッグス""バイソン"などの動物チームが相手に登場するなど,どうもドタバタアニメのようです。なかなか最悪な話のようです。このビデオはスポンサーであるシェル石油のガソリンスタンドを通じて売られました。そのせいか,アメリカでもその後再販されていません。
お薦め度:見ようと思いません。
1996年1月01日(月) ピーナッツのアニメーション『It's Spring Training, Charlie Brown』がビデオリリースされる。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:実はこのアニメーションは1992年春に放送予定で制作されていましたが,テレビ局の方からキャンセルされオンエアされることなくお蔵入りになっていました。チャーリーブラウンの野球チームの奮闘を描くお話です。
お薦め度:?
関連本:なし
1996年8月05日(月) ピーナッツのアニメーション『It Was My Best Birthday Ever, Charlie Brown』が放送される。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:見ていないのですがライナスの恋の話です。シュルツさんが存命中に放送された最後のTVスペシャルになります。
お薦め度:?
関連本:なし
2000年以降のアニメーション
2000年9月12日(火) ピーナッツのアニメーション『It's The Pied Piper, Charlie Brown』がビデオリリースされる(ピーナッツのアニメーション)
コメント:ピーナッツのキャラクターを使った「ハメルーンの笛吹」のお話です。アニメの絵も崩れていてお話もひどい。3年待ってのアニメ作品がこれとは・・・。この作品の放送は,シュルツさんの亡くなった後でしたが,シュルツさんが関わった最後のアニメーション作品になります。まぁ,シュルツさんの直接の許可なければ,こんなストーリーは通らなかったでしょうねえ。絵柄としては,これまでのアニメと違いスヌーピーの耳が原作の絵のように塗り残しがあるような作画になっています。
お薦め度:見てはいけない
関連本:なし
2002年2月14日(木) ピーナッツのアニメーション『A Charlie Brown Valentine』が放送される。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:1975年に制作された「Be My Valentine, Charlie Brown」に続くバレンタインに関するアニメーションです。シュルツさんが2000年に亡くなられてしまったので,シュルツさんが全く関わっていない初めてのTVスペシャルになります。そのためか,原作のバレンタインに関するエピソードを寄せ集めて一つのアニメーション作品にしたというような作りになっています(このような作りはこの後に作られるTVスペシャルにもあてはまります)。
この作品からデジタル彩色によって制作されているそうです。また,この作品にはチャーリーブラウンの永遠の片思いの相手"赤毛の女の子"が登場します。しかし,これまでアニメに登場した赤毛の女の子(アニメではヘザーと名付けられました)とは全く違うカーリーヘアの女の子として描かれています。セリフもないし,無理して登場させなくてもよかったのではと思っちゃいます。
お薦め度:まぁまぁ
関連本:なし
2002年12月08日(日) ピーナッツのアニメーション『CHARLIE BROWN'S CHRISTMAS TALES』がビデオリリースされる。(アニメーション)
コメント:ピーナッツアニメーションとしては3本目のクリスマスものです。大きなストーリーはなく原作のエピソードを集めたアニメです。
「Happy Holidays from Snoopy」「Yuletide Greetings from Linus」「Season's Greetings from Sally」「Peace on Earth from Lucy」「Merry Christmas from Charlie Brown」の5つのエピソードから成り立っています。
2003年8月29日(金) ピーナッツのアニメーション『LUCY MUST BE TRADED, CHARLIE BROWN』が放送される。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:このお話は日本ではDVDが発売いないので,見ていません。題名からも原作にあるルーシーとマーシーがトレードされるお話を元にして作られたアニメだと思いますが,あまり良い出来ではないようそうです(TOSHIKIさん情報)。
お薦め度:見ていないのでなんとも。
関連本:なし
2003年12月09日(火) ピーナッツのアニメーション『I Want a Dog for Christmas, Charlie Brown』が放送される。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:原作マニアの方ならこのタイトルをみれば,「ああ,リランが主人公のお話だ」と気がつかれるはず。シュルツさんの死後のアニメーションの例にならい,この作品も原作のエピソードを集めて映像化しています。スヌーピーの兄スパイクだけでなく,他の兄弟アンディやオラフ,マーブルスのエピソードも取り込んでいます。なぜかこの作品は40分の中編作品。少し中だるみの感がありますが無難にまとめてあるように思います。
お薦め度:まぁまぁ
関連本:なし
2006年11月20日(月) ピーナッツのアニメーション『He's a Bully, Charlie Brown』が放送される。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:前作が2003年の作品だったので,3年ぶりのTVスペシャルになります。2000年以後の作品の特徴である「原作のエピソードを映像化する」というパターンのアニメです。ただ,ビー玉のジョーのお話とチャーリーブラウンのキャンプの話と組み合わせたことで,これまでの原作のエピソードを集めた作品よりは良い感じにストーリー性があります。
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2011年3月29日(火) ピーナッツのアニメーション『Happiness is a Warm Blanket, Charlie Brown』がDVDリリースされる。(ピーナッツのアニメーション)
コメント:前作「He's a Bully, Charlie Brown」から5年の間をおいての新作アニメはDVDでのリリースになりました。長らくピーナッツアニメーションの制作をしてきたビル・メレンデスさんが2008年に亡くなられたので,ビル・メレンデスさん,リー・メンデルソンさんの二人のプロダクションから離れた初めての作品ででもあります。2003年「I Want a Dog for Christmas, Charlie Brown」と同じように40分以上の長さがある中編アニメです。ピーナッツのアニメーションとしては初のワイドスクリーンで製作され,製作にはシュルツさんの息子さんのグレッグさんも関わっています。
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