ピーナッツQ&A年表

1970年代のアニメーション

★1970年代に制作されたアニメーション

60年代の
アニメーション

70年代の
アニメーション

80年代の
アニメーション

90年代の
アニメーション

2000年以降の
アニメーション

70年代には数多くのアニメーションが制作されました。70年前半のアニメーションはどれもすばらしく,傑作揃いです。ただスヌーピーのキャラクターとしての人気が高まるにつれアニメーションの方はより幼児向けになっていき,ドタバタ要素の強いものになっていきました。特に75年あたりから新聞漫画である原作の世界から離れていっているように思います。

このページでは「70年代のアニメーション」の情報をまとめてみました。

    • 1971年3月28日(日)  ピーナッツのアニメーション『Play it Again, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)

      コメント:シュローダーが主役です。お話はなかなかよくできてますが,コミックを読んでいてシュローダーがベートーベン命だということを知っていないとよく分からないかもしれません。

      お薦め度:おすすめ。

      関連本:THE WORLD PUBLISHING COMPANY社「Play it Again, Charlie Brown」,鶴書房「カラー版ピーナッツ 14 スヌーピーのロックコンサート 」 

    • 1972年7月14日(金)  ピーナッツの2本目の映画『Snoopy,Come Home!(邦題:スヌーピーの大冒険)』が封切り。

      1972movieposter.jpgコメント:前作の映画「A Boy Named Charlie Brown」に引き続き,ディズニー映画よろしくミュージカル仕立てです。テレビシリーズとは代わり音楽もミュージカル映画の巨匠ロバート・シャーマン&リチャード・シャーマンが担当しています。TVアニメではドタバタ担当になっているスヌーピーが主人公ですが,原作の味を大切にした脚本でよくまとめられています。

      ちなみに私は1977年頃,劇場公開された時に弟と映画館で見ました。同時上映はこの映画と同じシャーマン兄弟が音楽を担当した実写のミュージカル映画「シンデレラ」でした。「スヌーピーの大冒険」は歌の部分まで日本語吹き替えだったのですが,「シンデレラ」の方は字幕で,まだ字が読めなかった弟のために私は字幕をでかい声で読み続け,周りの人にすごく迷惑をかけたのが思い出です。

      お薦め度:おすすめ

      関連本:Holt, Rinehart & Winston社「Snoopy,Come Home」,鶴書房「カラー版ピーナッツ1・2 スヌーピーのだいぼうけん」

    • 1972年10月29日(日)  ピーナッツのアニメーション『You're Not Elected, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)

      コメント:ライナスが生徒会長に立候補するお話です。原作を上手に膨らめてあっておもしろいです。

      お薦め度:超おすすめ

      関連本:THE WORLD PUBLISHING COMPANY社「You're Not Elected, Charlie Brown,鶴書房「カラー版ピーナッツ 13 がっこうがおおさわぎ」 その他にもGOLDEN BOOK社等で出版された絵本があります。

    • 1973年3月11日(日)  ピーナッツのアニメーション『There's No Time for Love, Charlie Brown 』が放送される(ピーナッツのアニメーション)

      colour_tv_ehon.jpgコメント:原作のエピソードを積み重ねながらも,一つのストーリーになっているよくできたアニメ作品です。マーシーがアニメ初登場です。スヌーピーがほとんど登場せずチャーリーブラウンとペパーミントパティが主役なので,日本では長く映像ソフト化がされていませんでした。やっと2009年に発売されたDVDスヌーピー:1970年代コレクション Vol.1」に収録されました。

      私はこのお話が大好きで,小学生の頃,谷啓&うつみみどり吹き替えの放送をカセットテープに録音しセリフを覚えてしまうくらい繰り返し聞いていました。なので,スヌーピー:1970年代コレクション Vol.1」でおよそ30年ぶりにこの作品を見るのが楽しみでした。しかし,小学生の頃に録音テープを聴き過ぎたおかげで,新しい子どもの日本語吹き替えはおろか原語英語音声にも違和感を覚えてしまいました(笑)。「もう一回,野太いじじぃ声のチャーリーブラウン」に会いたいというのは,ある年代以上の日本のピーナッツアニメファンにしかわからない感覚でしょうね。右は超レア本「There's No Time for Love, Charlie Brown 」のテレビ絵本の画像です。

      お薦め度:超おすすめ

      関連本:Random House Book社「There's No Time for Love, Charlie Brown」,TSURU テレビえほん(鶴書房盛光社)

    • 1973年11月20日(火)  ピーナッツのアニメーション『A Charlie Brown Thanksgiving 』が放送される(ピーナッツのアニメーション)

      コメント:これまたエピソードを重ねながらも,上手にまとめてあります。コミックファンでも安心して見られます。ウッドストックが七面鳥を食べるラストシーンは初めて見たときにはどっきりしました。

      お薦め度:超おすすめ

      関連本:THE WORLD PUBLISHING COMPANY社「A Charlie Brown Thanksgiving」 ,鶴書房「カラー版ピーナッツ 11 かんしゃのひだよ スヌーピー」 その他にもGOLDEN BOOK社等で出版された絵本があります。

    • 1975年1月28日(火)  ピーナッツのアニメーション『Be My Valentine, Charlie Brown 』が放送される(ピーナッツのアニメーション)

      コメント:年中行事シリーズの中の一本です。「うまくいかない恋のお話」はそれぞれのキャラクターがたつのでピーナッツらしいアニメになりました。ライナスのオスマー先生への片思いが主軸となっています。

      お薦め度:超おすすめ

      関連本:Random House Book社「Be My Valentine, Charlie Brown」

    • 1975年10月28日(火)  ピーナッツのアニメーション『You're a Good Sport, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)

      コメント:だんだんとスヌーピーがスーパービーグル化して来た時期のアニメです。当時,チャーリーブラウンが優勝するなど,「ちょっと違う~」と感じさせられた初めてのアニメでした。

      お薦め度:まぁまぁ

      関連本:Random House Book社「You're a Good Sport, Charlie Brown」その他にもGOLDEN BOOK社等で出版された絵本があります。

    • 1976年3月16日(火)  ピーナッツのアニメーション『It's Arbor Day, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)

      コメント:年中行事を扱ったシリーズ最後の一本です。これまでずっと音楽を担当していたヴィンス・ガラルディの最後の作品。この前の『You're a Good Sport, Charlie Brown』よりは原作の雰囲気を伝えていますが,ちょっと漫画チックにドタバタしています。

      お薦め度:まぁまぁ

      関連本:Random House Book社「It's Arbor Day, Charlie Brown」

    • 1977年8月03日(水)  ピーナッツの3本目の映画『Race For Your Life,Charlie Brown(邦題:がんばれ!スヌーピー)』が封切り。

      1977movieposter.jpgコメント:劇場版アニメ第3弾。この映画が日本で公開された頃,私のピーナッツ愛は最高潮の頃で,月間スヌーピーのこの映画の特集別冊号を買い,毎日舐め回すように眺めていました。

      しかし,この映画は私の住んでいる近隣市では上映されず,あれからウン十年たった今でも映画自体は見ていません。アニメオリジナルキャラクターの悪ガキ3人組とネコが当時から,どうも気にいらなくて「なんか違うなぁ。」と感じていて,今更見たいという気も起きないのです。

      予想通り映画出来もイマイチらしく,ビデオは発売されましたが,アメリカでもその後DVDもブルーレイも販売されていません(2014年1月現在)

      お薦め度:見る気がしない

      関連本:Holt, Rinehart & Winston社「Race For Your Life,Charlie Brown」

    • 1977年10月24日(月)  ピーナッツのアニメーション『It's Your First Kiss, Charlie Brown 』が放送される(ピーナッツのアニメーション)

      コメント:前作から1年以上のインターバルをおいて放送された作品です。当時「月刊スヌーピー」にこの作品の速報が掲載され,「赤毛の女の子がついに登場」と紹介されました。そのころはワクワクしてその記事を読んだものですが,「赤毛の子」を登場させるのは明らかにルール違反です。この作品も最近になって視聴しましたが,お話も小学校低学年向けという感じでお粗末,最悪。小学生の頃に見なくてよかった。

      お薦め度:見てはいけない。

      関連本:Random House Book社「It's Your First Kiss, Charlie Brown」

    • 1978年2月23日(木)  ピーナッツのアニメーション『What a Nightmare, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)

      コメント:スヌーピーが野生化して犬ぞりを引いたりするひどい作品です。しかも,題名から分かるように「夢オチ」の話で,ともかくスヌーピーを活躍させればよし!という感じのお話です。昔一度いたきり見る気がしない。超超最悪!

      お薦め度:見てはいけない。

      関連本:Random House Book社「What a Nightmare, Charlie Brown」

    • 1979年3月19日(月)  ピーナッツのアニメーション『You're the Greatest, Charlie Brown』が放送される(ピーナッツのアニメーション)

      コメント:チャーリーブラウンがオリンピックのような10種競技に挑戦するというバカバカしい話。NHKで久しぶりにピーナッツのアニメが放送された1回目(このお話から吹き替えが谷啓からなべおさみに代わりました)だったのですが,とてもがっかりした思い出があります。しかし,このエピソードはエミー賞を受賞しました。

      新聞漫画の世界ではペパーミントパティとマーシーとチャーリーブラウンは別の学校に通っているですが,このアニメのお話の中ではみんなが同じ小学校に通っていることにされています。

      お薦め度:いまいち。どうしてこれがエミー賞なのか?

      関連本:Random House Book社「You're the Greatest, Charlie Brown」

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