珍しい白表紙の『ＰＥＡＮＵＴＳ』を見て見て！

２３冊目の『You're Out of Sight, Charlie Brown』からデザインが変更され，白っぽいフルカラーの表紙になりました。またそれにあわせて，それまでに発刊されていた本も同様にデザインが変更された版があります。左の画像は上が旧デザイン版，下が新デザイン版の本です。

この内，下の段一番左の白表紙の『PEANUTS』はほとんどお目にかかれないものです（Pacさんが調べてくれたところでは，３２版のみが白表紙でその後重版されなかったためだそうです）。

縦版・横版があります

シリーズの最初の方の巻では，日曜版と平日版は別々にまとめられていました。そのうちの最初の３冊『Good Grief, More Peanuts!』『You're Out of Your Mind, Charlie Brown』『Peanuts Every Sunday』は日曜版の形に合わせて，横開きの形を取っていました。しかし，その後に他の本の体裁にあわせてた縦版（横長３段の日曜版コミックを縦にするため，一コマ目を半分程度に切り捨て４段に変形しています）が作られました。もちろん，横版がお薦めです。画像は，横版縦版を並べてみました。右上におまけで白表紙の『Good Grief, More Peanuts!』の画像も載せました。

ハードカバー版もあります

このシリーズには，同じタイトル同じ表紙でハードカバーの本が存在します。これは「WEEKLY READER BOOKS」というシリーズです。

同じ本ならハードカバー版の方がよさそうな感じですが，ハードカバー版には内容を削り薄くしたものがあるので（１００ページ版，８０ページ版など），１２８ページあるかどうか確認することが必要です（ソフトカバー版は全て１２８ページ）。実は，後ろの方の巻については，ハードカバー版の方が見つけやすく，なかなかソフトカバー版が見つからない状況です。

画像では，ちょっとわかりにくいですが，一番奥がハードカバー版・その手前がソフトカバー版です。

MATTEL社から出版された変わり種

おもちゃメーカーのMATTEL社というところから，このシリーズ１８冊を９巻にまとめた変わった『The World of Charlie Brown』と名付けられたハードカバーの本セットも出版されました。このセットは通販で販売され，９冊が赤い箱に入れられていました。

面白いのは，この本は一冊に「A NEW PEANUTS BOOKシリーズ２冊」が収録されているのですが（Double volumeというやつです），表裏からそれぞれの本が読めるようになっているのです。ということは真ん中のページでは，右と左が逆さまになっています。こういう本を作ろうと思うあたり，日本じゃないセンスですね。

『A NEW PEANUTS BOOK』シリーズと『PEANUTS PARADE』シリーズそして『PEANUTS CLASSICS』シリーズと『FAWCETT CREST社の文庫本』シリーズと『ツルコミック』との関係

この『A NEW PEANUTS BOOK』シリーズは，世界で最初のピーナッツ本のシリーズです。なのでこのシリーズを元に様々なシリーズがつくられました。

『PEANUTS　PARADE』シリーズ・・・『A NEW PEANUTS BOOK』シリーズ終了後，続刊を出版しつつも『A NEW PEANUTS BOOK』シリーズを再編集して，すべて再版した。

『PEANUTS CLASSICS』シリーズ・・・上の『PEANUTS　PARADE』シリーズを再編集した本で１９９０年頃に出版。もちろん『A NEW PEANUTS BOOK』シリーズの本の内容も含む。

『FAWCETT CREST社の文庫本』シリーズ・・・『A NEW PEANUTS BOOK』『PEANUTS PARADE』シリーズを１冊を２～３分割しながら廉価文庫本化したペーパーバックシリーズ。

ツルコミックの最初の方の巻は，この『A NEW PEANUTS BOOK』のシリーズを元に翻訳したもので，ストリップの順序も一致しています。

※この内容についての詳しいことは，Pacさんがご自分のHPにとても詳しくまとめてありますので，見てください。

★くわしくはこちら→Pacさんの「スヌーピーの本とあと少し」