ピーナッツの図書館

この『PEANUTS　PARADEシリーズ』は，最初以前発行されていたシリーズのデザイン一新という形で企画されたのではないのかと思います。 その証拠に最初に出版されたのは，７４年のコミックを収録した『SPAEK SOFTLY, AND CARRY A BEAGLE』でした。この本には，「A PEANUTS PARADE」のシリーズ名はなく，旧シリーズの名「A New Peanuts Book」が印刷されていました。また本の中，既刊紹介にも旧シリーズの本２８冊が紹介されています。つまり，『SPAEK SOFTLY, AND CARRY A BEAGLE』は旧シリーズの２９巻目として出版されたのです。

いろいろあるよん

このシリーズもFawcette　Crest社によって文庫化されました。しかし，それ以外にも１１巻・２４巻についてはいろいろなバージョンの本が作られました。１１巻『SPAEK SOFTLY, AND CARRY A BEAGLE』からはハードカバー教科書サイズのWeekly Reader版として２冊の本が作られました。同名の『Speak Softly and Carry a Beagle』と『Thanks For Nothing, Snoopy』という本です。この２冊で元のPEANUTS PARADEの『Speak Softly and Carry a Beagle』の内容となるようです（持っていないのでわかりません）。

２４巻『Here Comes the April Fool!』からは次のような本が作られました。

①ハードカバーバージョン／図書館向けなのか，豪華な装丁になっています。元はカバーがあったのかもしれません。

②ペーパーバックバージョン／教科書サイズのペーパーバックです。「YOU'RE BARKING UP THE　WRONG TREE SNOOPY！』というタイトルが付けられています。ピーナッツのアニメ絵本を出版していたSCHOLASTIC BOOK社から出版されています。中身はまるっきりPARADE２４巻と同じです。

PEANUTS PARADEシリーズはお薦め？

私は洋書のピーナッツコミック本のシリーズの中ではこのシリーズを一番よく見ます。理由は
「本がA５サイズと大きく，また紙質も割といいのでとても見やすい。」
「旧シリーズの内容もこの２９冊をそろえれば読むことができる（ただし１９５２年出版の「Peanuts」だけはPARADEシリーズに再版されていません）。」という２点です。
意外とオークションやネット古本屋さんで入手しやすいというのもこのシリーズのお薦めポイントかもしれません。ただし，２５巻から後の巻の入手は厳しいです。ただこの辺りは日本の角川スヌーピーブックス等他の本で同じ内容が収録されています。