『Peanuts Treasury』(Holt,Rinhart&Winston社)/『Peanuts Trasury』(Metro Books社)(上記の本が2000年に再版されたもの)
出版社:Holt, Rinehart & Winston社
出版された年:1968年/2000年
サイズ:23cm×29cmと大型なハードカバー本
入手難易度:☆☆☆
おすすめ度:コミックマニアならコレクションしておきたい
Metro Books社版『Peanuts Treasury』
『Peanuts Treasury』は,アメリカで最初のピーナッツのコミック本を発刊したHOLT, RINEHART & WINSTON社から,1968年に発行された本です。大きさも23cm×29cmと大型なハードカバー本です。ページ数も246ページあり,厚さのある本です。
1968年の発売で,現在はもちろん絶版です。しかし,その後も随分長く発売されていたので,インターネット古本屋や海外オークションでは簡単に見つけることができます。
ただし,表紙カバー(英語ではダストジャケットといいいます)がついている版と,ハードカバーに直接表紙絵が印刷されている版があります。表紙カバーがついている版を探すとなると,かなり入手難易度が上がります。
2000年にMetro Books社より,同タイトルで再版されましたので,表紙は違いますが内容は同じなので,そちらを入手するのが一番簡単です。→(2005年7月現在,マーケットプレイス扱いです)
内容は,1959年~68年までの平日版・日曜版のストリップを集めたものです。平日版は1ページに5本,日曜版は1ページに1本(かなりコマが大きいです)ずつ収録されています。かなりの量のストリップを一挙に読むことができます。Holt, Rinehart & Winston社の初めてのコミックシリーズと重複しているストリップもありますが,それまで収録されなかったストリップも数多くこの本で拾っています。その辺りが,『Peanuts Treasury(ピーナッツの宝物)』というタイトルの元にもなっているのだと思います。1959年に『Peanuts Revisited』という本が発売されていますので,それに続く別冊第2弾という扱いなのでしょう。
『Complete Peanuts』の刊行が進んでいますが,1959年~68年のコミックを全て読めるようになるまでにはまだ数年はかかりそうですから,「全てのストリップを読んでみたい」という人にとっては入手する価値がある本だと思います(→『Complete Peanuts』の刊行が進み,この本に収録されているコミックはすべて『Complete Peanuts』で読めるようになりました)。
ちなみに,この本の後にも,この本と同じようなシリーズとして『Peanuts Classics』『The Snoopy Festival』『Sandlot Peanuts』などの本が発売されました。
実は,『Peanuts Treasury』という本はたくさん発売されていて,とてもややこしいのです。
まずは,1999年に発刊された『Peanuts Treasury』という4冊のシリーズ。こちらも年代別コミックコレクションとして,大事な洋書コミック本です。内容は全く違っています。普通『Peanuts Treasury』というと,この1968年発刊の本か1990年代に発売になった4冊のシリーズ本のどちらかのことを指します。
そして,上でも紹介していますが,2000年にMetro Books社から,再版された同タイトルの本。これはタイトルも同じですが内容も同じです。
ここからがややこしくなります!。
イギリスHodder & Stoughton/Ravette社から出版された「SNOOPY TREASURY」という本があるのですが,その本もこの本から編集されています。しかし,一部『SANDLOT PEANUTS』のものと混じっているようです(Pacさんの情報)。
また,イギリスRavett社から2001年に同タイトル『Peanuts Treasury』という本が発売になっていますが,そちらは題名は『PEANUTS TREASURY』なのに,この本とは内容が全く違っています。この『Peanuts Treasury』は『Classroom Peanuts』という本の再版本になります。この本と上のMetoro Books社の『Peanuts Treasury』はインターネット書店のamazon.comでも紹介がゴチャゴチャになって間違っていますので,ご注意を。
同じくイギリスravette社からは2000年に50周年を記念して『Peanuts Anniversary Treasury』という本も発売になっています。この本は,1970年に発刊された『Peanuts Classics』という本を再編して,イギリスで発売していた『Snoopy Classics』という本があったのですが,それをタイトル変え再版したものです。ああ,ややこしい。
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